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Excel シートタブデザイン変更による自動化処理パフォーマンス低下問題と対策

2024年12月8日修改
近年、Microsoft Office や Microsoft 365 アプリでは Windows 11 の外観との一貫性を持たせるため、大規模なビジュアルアップデートが行われています。この中で、Excel ではシートのタブにもデザイン変更が進められていますが、この変更が予期せぬ問題を引き起こしています。
日本マイクロソフトの公式サポートブログによると、Excel のシートタブのビジュアルリフレッシュにより、自動化処理のパフォーマンスが大きく低下する場合があります。この問題は、多くのシートを含むブックで特に顕著で、オートメーション処理の内容によっても影響の程度は異なりますが、特に.NET プログラムや PowerShell などの外部プログラムから Excel を自動化する場合、パフォーマンスが大幅に低下する傾向があります。また、シートの数が増えるにつれて、処理時間の増加量もより大きくなります。
この問題の原因は、シートタブの描画処理が大きく変更されたことにあります。しかし、現時点ではデザインを元に戻す手段はなく、以下の特定バージョンより古いバージョンを利用することが一時的な対策となります。
「Microsoft 365」アプリ(最新チャネル)
- Windows 11: バージョン 2308 (ビルド 16731.20170)
- Windows 10: バージョン 2404 (ビルド 17531.20120)
「Microsoft 365」アプリ(月次エンタープライズ チャネル)
- Windows 11: バージョン 2310 (ビルド 16924.20180)
- Windows 10: バージョン 2408 (ビルド 17928.20216)
製品版「Office 2024」
- Windows 10/11 ともに製品出荷バージョン以降すべて
製品版「Office 2021」
- Windows 10/11 ともにバージョン 2308 (ビルド 16731.20170)
なお、これ以外の製品やチャネルではシートタブの外観更新が行われていないため、今回の問題の影響は受けません。また、ボリューム ライセンス版「Office LTSC 2024」「Office LTSC 2021」にも影響はありません。
日本マイクロソフトはこの問題を認識しており、現在対応を検討中です。当面の回避策として、以下のことが案内されています。
1. シート名に日本語(DBCS 文字)を使用しない。
2. 外部プログラムからのオートメーションを、VBA の処理に変更する。
3. シートタブが新しい外観に変わる前のバージョンに戻す(ただし、出荷時より新しい外観となっている「Office 2024」は不可)。ただし、この方法は最新のセキュリティ更新が含まれないため、推奨はできません。
このように、Excel のシートタブのデザイン変更が予想外の影響を及ぼしています。ユーザーは上記の対策を参考にして、自動化処理のパフォーマンス低下問題に対処する必要があります。同時に、マイクロソフトが早急に恒久的な解決策を提供することが期待されます。この問題は、ビジュアルアップデートと機能性のバランスを考える上でも重要な事例となり、今後のソフトウェア開発とアップデートにおいても教訓となるでしょう。